こんにちは是近です
出会ったときから気になってて、今ではすっかり虜になったお店が三軒茶屋にできました。それが裏三茶にある立呑たこ焼き屋「なんば」。このお店の情報を初めて知ったのはとあるツイートがきっかけでした。
どんな?
三軒茶屋が大勝利なお写真です pic.twitter.com/LSDWpGXm3P
— 鈴木 梢 (@aco220) January 27, 2020
ん? どこ?三茶?
これが第一印象。三茶に新しいたこ焼き屋さんができるのか、大阪にあるお店の話なのか?一瞬ちょっとわからない。でもコレが三茶の話ならワクワクする。だって「大阪のたこ焼き」は最強コンテンツです。あのふわとろの柔らかさを体験したらほかのたこ焼きは食べられない。それがもし三軒茶屋にやってくる!となればこの情報、スルーするわけにはいきません。ということで早速調べてみた、、、ら、なんかそれっぽい情報を発見!
クラファンっ!?
なんと出会ったのはクラファンサイトで有名な「CAMPFIRE」のプロジェクトページ。そうこのお店、出店の経緯とビジョンを伝え、ここで資金調達の活動にチャレンジしていたのです。
ただのたこ焼き屋さんではない
アツいね
クラファンと言えば、その大多数が「今ない価値に挑戦して、新しい豊かさを届けたい」という取り組みがほとんど。一体このたこ焼き屋さん、どんなことに挑戦したいのだろうと読み進めてみると、、、
僕たちは大阪の浪速区出身で、23歳の時に大阪から東京にでてきて、早10年。大阪で日常的に食べていた、たこ焼きですが東京で生活してからは日常にたこ焼きがなく、(中略)『なんか違うんやけどな・・・』と思いながら、10年過ごしてきました。 もっと地元感丸出しの商店街でおばちゃんがやっているようなたこ焼き屋があればいいのに、、焼いてるのを待っている時に、おばちゃんが話してくれるそんなたこ焼き屋が東京にあってほしいなとずーっと思っていました。
同感!
大阪のたこ焼きが東京にはない。まさにぼくが誰にも言えなかった心の中の独り言をこのクラファンでは実現させようとしていたのです。出会った時からこんな気になるお店ははじめてです!
しかもそれだけではなく、 なんと大阪のおばちゃんを口説き落として東京に連れて来てると書かれているじゃありませんか!
一度はおばちゃんに断られ撤退するも、諦められずに再び会いに行く、おばちゃんはその熱意に負けてともに一旗上げようと快諾。60年大阪一筋の人生から初めて上京するのです。諸葛亮もびっくりの令和版「三顧の礼」。おまけに息子娘に応援の後押しコメントも書かれてる。こんな人情あふれるたこ焼き屋、早く行きたくてたまりません。
ストーリーがいい。
レッツゴー
どんなかんじかな
ココロオドルたこ焼き屋さんは、知ってからほどなくしてオープン。店内はかなりにぎやかでなんだかとても楽しそうな雰囲気!(ほぼ)オープンしてすぐのころに訪れたのですが所狭しと店内をお客さんが立ち並んでいました。
たこ焼きを焼きながら目の前にいるお客さんと会話を弾ませているのはあのおばちゃん。 「大阪のノリについて行けるのか!?」と若干ビビってたワタシに聞こえてくるのは、 軽快なリズムで話すやさしい大阪弁。これがなんだかとっても安心感を作りました。
ビビってたんだ
た、たこ焼き下さい
とオーダーすると優しい笑顔がこちらに向けられ「ソースにする?塩マヨにする?おばちゃんのオススメは塩マヨ。塩マヨ食べたことある?ええねんでどちらでも。でも塩マヨたべとく?ホンマにええの?ソースでもいいのよ?ほんで何個入りにしよか。」
塩マヨほしい!
わかります?この懐に入ってくる最短距離感。そもそも塩マヨなんて初めて聞いた名前。どんな味なのか、美味しいのかはっきり言ってわかりません。でも思うのです「おばちゃんが言うなら間違いない」と。なんていうんですかこの安心感と信頼感。さすが諸葛亮。
そりゃ食べてみたくなるよね塩マヨ
おばちゃんとのファーストコンタクトを終え、たこ焼きを作り始めた時、同じカウンターに入っていた二人の男性が話しかけてくれました。
「あそこはアリーナ席ですからね。」とそっと横から教えてくれた馬場さん。「おばちゃんの名前はあけみちゃんっていうんです。」と目の前でどて焼を一生懸命作りながら教えてくれたマダチさん。今回のお店を立ち上げたお兄さんたちです。
やっと会えたね。
話しかけてくれて嬉しかったです
ふたりとも柔らかいトーンで話してくれる優しい感じの方。すると「わたしその名前きらいやねん、キャサリンって呼んで♪」と聞いていたおばちゃんが会話に入ってきます。
一同爆笑。これが「なんば」、これがこのお店の魅力。コミュニティ感がたまらないこの魅力、決してたこ焼きだけ食べて帰っちゃわかりません。
スナックみたいだね
ですね。
それが証拠に、この日訪れた私達4人はお店を出た時「美味しかった」ではなく「楽しかった」と言葉にします。美味しいたこ焼き屋さんに出会える時代、美味しい以上に何かがあるお店ってとても素敵です。
きっと突き詰めれば、飲食店の魅力はヒトだと思います。このヒトに会いに、ココのたこ焼きを食べに行く。モノよりコトと言われる時代ですが、コト消費より強い行動をそそるのは「ココで消費をしたい」と思わせるヒトが居ることなんじゃないかと思います。どこにも負けないココにしかない唯一性の高い魅力。それがこの「なんば」にはあるなって思いました。
最強のココ消費に出会えたお店でした