こんにちは三茶散歩です。
最近友人からここいいよと言われて伺ったお店がとっても良かった。それが「 DobuRoku かに・えび・酒 」。エビカニを中心に海鮮料理と日本酒を出してくれるお店です。
当然期待は美味しい海鮮素材なのですが、正直言えば大人になればなるほど「美味しい、美しい」「〇〇で〇年修業」「〇〇 産地直送」という料理の経験は多くなり、生意気にも実際それだけではあまり驚かなくなったというのが現実です。
美味しい以上のスパイスは、お店のヒトとの会話とヒトガラだった。
「 DobuRoku かに・えび・酒 」さんが楽しかった理由はお店の方との会話でした。楽しそうに食材の話をする料理人の方の料理に対する愛情がものすごく伝わり、なんかそれを聞くと料理がよりおいしくなってゆく。
実際確かに美味しい。それを美味しいとわざわざ声を出して言いたくなるのは、このお店の方に聞いてほしい、届いてほしいという気持ちが沸いてくるから。まるでお店に一票入れてるような気持ちです。料理を消費するというより、料理に投票してる感覚に近いです。
「今日はいいエビが入ってるんですよぉ」とその日カニだけしか注文していなかった私たちにさみしそうに伝えてくれた顔も忘れられません。(少し話し込んで注文ができていませんでした。ごめんなさい!)
スパイス効いてるねw
最初に出会うところから演出されてる。こういうちょっとしたサプライズがお店の印象を上げてくれます。
料理を消費するのではなく、お店に投票してるようなお金の使い方。
でもおかげで距離感が近くなり、話題は日本酒の推し話に。日本酒好きな友人がいたため話は盛り上がり、それ以上に友人を立ててくれる感じがとっても好感持てる。このやり取りを聞いて私はこのお店を一発で好きになりました。
この日選んだ日本酒は、どれもおすすめされた言葉に「それもらった!」という感覚でした。まるでお勧めに一票入れたような感覚です。お金という投票券でお店に(お店の方に)投票してみた感じ。そんなお金の使い方って、帰った後の満足度が高くなる理由だなと思いました。
極論「あのお店よかった」はこうした個々人の中で存在している価値なんだと思います。しかしその個人のストーリーが「他じゃダメなの?」という問いを超えてゆく。この日私たちに起きた体験は誰にも起きることではないですが、美味しい海鮮料理はどこでも食べられる今、この日起きた出来事を一つの「違い」にしてご紹介したいなと心から感じました。
気にいったお店に系列店があったときの幸せ!楽しみが一つ増えた。
最後に。もう一つ教えて頂いたことがあります。それはここのオーナー含めかつてはシンガポールで店舗を構えていらっしゃったという話、そして当時現地の味を食べ歩いてきた経験を生かして、じつは三軒茶屋にシンガポール料理屋さんを営んでいらっしゃるという話、しかもそれがすぐ隣の(ほぼお隣レベルの距離にある) クラーク ジャック パーラー さんだったという話を教えて頂きました。
東急でんきアジア料理がとても大好きな三茶散歩ですが、シンガポール料理も同様です。実際こちらのお店にはいつか行こうと心に決めていたのですが、まさか気にいったお店の系列だったなんて。こんなストーリーが最初から入ってしまってる クラーク ジャック パーラー さん、個人的にはすでに行く前から「お気に入り」になってしまいそうです。
それも美味しいだけじゃない一つのストーリーだね
行く前から楽しみって、こんな素敵なことないですよね。